テニス肘について知っておきたいこと
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、肘の外側に痛みが生じる疾患で、スポーツや日常生活での反復動作が原因となります。
本記事では、テニス肘に関する基本的な情報を解説します。
テニス肘になる原因は?
テニス肘の主な原因は、前腕の筋肉の過使用です。
- ラケットを使うスポーツ(テニス、バドミントン、ゴルフなど)
- パソコン作業や手作業の繰り返し
- 重いものを持ち上げる動作
- 加齢による筋肉や腱の劣化
手首を頻繁に動かすことで、肘の外側に負担がかかり、炎症を引き起こします。
テニス肘は一生治らないって本当?
いいえ、適切な治療とケアを行えば、回復が可能です。
- 軽度なら数週間~数カ月で改善
- 中~重度でも治療を続ければ回復が見込める
- 放置すると慢性化する可能性があるため、早めの対応が重要
完治には個人差がありますが、適切なリハビリや生活習慣の見直しで治ることが多いです。
安静にしていても肘が痛いときは?
テニス肘は安静にしていても痛みを感じることがあります。
- 慢性的な炎症が続いている場合
- 痛みが神経に影響を及ぼしている場合
- 日常生活の無意識な動作が影響している場合
痛みが続く場合は、整形外科を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。
テニス肘が重症になった時の症状は?
テニス肘が重症化すると、以下の症状が現れます。
- 肘の外側の強い痛み(物を持つだけで痛む)
- 手首や指を動かすだけで痛む
- 腕の力が入らない、握力の低下
- 日常生活の動作が困難になる
重症化すると長期的な治療が必要になるため、早めのケアが重要です。
テニス肘はどうやって治しますか?
テニス肘の治療方法には、以下のようなものがあります。
保存療法(自然治癒を促す治療)
- 安静にする
- アイシング(炎症を抑える)
- ストレッチ・筋力強化
- サポーターやテーピングの使用
医療機関での治療
- 痛み止めの薬や湿布
- 物理療法(超音波や電気治療)
- 注射(炎症を抑えるためのステロイドやPRP療法)
症状の程度によって治療方法が異なるため、医師の診断を受けることが大切です。
テニス肘は放っておいても治る?
軽度のテニス肘であれば、適切な休養とケアを行えば自然に治ることもあります。しかし、
- 症状が悪化すると長期間痛みが続く
- 筋力低下や動作制限が起こる可能性がある
このような場合は放置せず、早めに対策を取ることが重要です。
テニス肘はテーピングや注射が必要?
症状によっては、テーピングや注射が有効な場合もあります。
- テーピング・サポーター:肘への負担を軽減し、痛みを和らげる
- ステロイド注射:炎症が強い場合、一時的に痛みを抑える
- PRP療法(自己血小板注射):再生医療の一環として有効な治療法
軽度ならストレッチやアイシングで十分ですが、痛みが長引く場合は医師と相談し、適切な治療を選びましょう。
テニス肘は適切な治療を行えば回復可能な疾患です。症状が軽いうちにケアを始め、無理をせず適切な対応を行いましょう。
痛みが続く場合は、整形外科を受診し、早めに治療を受けることをおすすめします。