むち打ち症(外傷性頚部症候群)について知っておきたいこと
むち打ち症は、交通事故やスポーツ時の衝撃で首に急激な負荷がかかることで発生するケガです。
適切な治療を受けることで、後遺症を防ぐことができます。本記事では、むち打ち症に関する基本的な情報を解説します。
むち打ち症の原因
むち打ち症の主な原因は、以下のような首への急激な衝撃です。
- 自動車事故(特に追突事故)
- スポーツ中の衝突や転倒
- 強い衝撃を受ける転倒や転落
首の筋肉や靭帯に強い負荷がかかることで、炎症や神経圧迫が生じ、痛みや運動制限を引き起こします。
むち打ちの症状は?
むち打ち症の症状は多岐にわたります。
- 首の痛みやこわばり
- 頭痛やめまい
- 肩や背中の痛み
- 手足のしびれや違和感
- 倦怠感や集中力の低下
症状は個人差があり、時間が経ってから現れることもあります。
むち打ちの症状はどれくらいで出る?
むち打ちの症状は、受傷直後に現れることもあれば、数時間から数日後に出ることもあります。
事故直後は痛みを感じなくても、徐々に症状が出るケースが多いため、違和感があれば早めに医療機関を受診しましょう。
むち打ちになったときやってはいけないこと
むち打ち症を悪化させないために、以下の行動は避けましょう。
- 無理に首を動かす(痛みが悪化する可能性がある)
- 自己判断でマッサージをする(炎症がひどくなることがある)
- 長時間の同じ姿勢(首に負担をかける)
- 温めすぎる(急性期は炎症が悪化することがある)
むちうちは自然に治る?
軽度のむち打ちであれば、数週間で自然に回復することもあります。しかし、適切な治療を受けずに放置すると、慢性的な痛みや運動制限が残ることがあります。
違和感や症状が続く場合は、医療機関を受診しましょう。
むち打ち症の治し方
むち打ち症の治療には、以下の方法が用いられます。
- 安静にして首に負担をかけない
- 鎮痛剤や湿布の使用(炎症や痛みを和らげる)
- 物理療法(電気治療や温熱療法)
- ストレッチやリハビリテーション(回復期に行う)
むち打ちってリハビリが必要なの?
症状が続く場合、適切なリハビリを行うことで回復を促進できます。
- 首や肩のストレッチで可動域を広げる
- 筋力トレーニングで首周りの安定性を向上
- 理学療法士による指導で適切なケアを実施
リハビリを行うことで、再発防止や後遺症のリスクを軽減できます。
むち打ち症は何科に行けばいい?
むち打ち症の診察は、整形外科を受診するのが一般的です。症状によっては神経内科やリハビリテーション科を紹介されることもあります。
事故後に痛みがなくても、念のため早めに診察を受けましょう。
むち打ち症は適切な治療を受けることで回復が期待できます。
事故やスポーツなどで首に衝撃を受けた場合は、症状が出る前でも早めに医療機関を受診し、適切な対応を行いましょう。