肩こりについて知っておきたいこと
多くの人が日常的に悩まされる肩こり。
肩まわりの筋肉が緊張し、重だるさや不快感が続くこの症状は、放っておくとさまざまな不調につながることもあります。
ここでは、肩こりに関する原因や関連症状、解消法などをまとめて紹介します。
肩こりの原因はさまざま
主な原因は、長時間の同じ姿勢やパソコン作業、スマートフォンの使用による筋肉の緊張です。
姿勢の悪さや運動不足、ストレス、冷え、眼精疲労も肩こりを引き起こす要因となります。
また、頚椎に問題がある場合(椎間板の変性や神経の圧迫など)も、肩こりの一因になることがあります。
肩こりが引き起こす頭痛・吐き気・めまい
肩こりが悪化すると、緊張型頭痛が生じることがあります。
これは首や肩の筋肉のこりによって血流が悪くなり、後頭部やこめかみにズキズキとした痛みを感じるものです。
また、ひどい場合には吐き気やめまいを伴うこともあります。
これらの症状が出た場合は、単なる肩こりと軽く見ず、医療機関の受診を考えるべきです。
頚椎の異常が関係していることも
肩こりが慢性的に続き、痛みが首から腕まで広がるようであれば、頚椎に異常がある可能性があります。
頚椎症や椎間板ヘルニアなどが関係していることもあり、放置すると神経症状に発展することがあります。
整形外科での検査が早期発見・早期治療につながります。
即効性のある対処法はある?
温めることで筋肉がゆるみ、血流が改善されるため、一時的に肩こりが軽くなることがあります。
蒸しタオルを当てたり、温熱シートを使ったりする方法がおすすめです。
また、軽いストレッチや肩甲骨まわりの体操も即効性が期待できます。
ただし無理に動かすと逆効果になることもあるため注意が必要です。
肩こりに使える薬と湿布
市販の鎮痛薬や筋弛緩薬、外用薬(貼付剤や塗り薬)などが肩こりの緩和に使われることがあります。
湿布は冷却タイプと温感タイプがあり、痛みが強いときには冷却、慢性的なこりには温感タイプが向いています。
どちらが合うかは個人差があるため、使い分けてみるとよいでしょう。
肩こりを解消するには
根本的な解消には、姿勢の改善や生活習慣の見直しが欠かせません。
正しい姿勢を意識し、長時間同じ姿勢を続けない工夫が重要です。
定期的なストレッチやウォーキング、入浴で体を温めることも効果的です。
ストレスケアや十分な睡眠も、肩こり予防に役立ちます。
病院に行くべきタイミングとは
肩こりが数週間続く、痛みが悪化している、手や腕にしびれがあるなどの症状がある場合は、早めに病院を受診しましょう。
整形外科やペインクリニック、場合によっては神経内科が適切です。
画像診断などによって、隠れた原因が明らかになることもあります。
肩こりは放っておかず、体からのサインとして向き合うことが大切です。
自分に合った方法で、無理なくケアを続けていきましょう。