扁平足について知っておきたいこと

扁平足とは、足の裏にあるアーチ(土踏まず)が低下または消失した状態を指します。

足の構造や機能に影響し、歩行や姿勢にさまざまなトラブルを引き起こすことがあります。

生まれつきの扁平足とは

生まれつき扁平足の子どもは多く、乳幼児期にはアーチがまだ形成されていないため、ほとんどの子どもが扁平足に見えます。

通常は成長とともに自然にアーチが発達しますが、遺伝や筋力の弱さ、関節の柔らかさが原因でアーチが形成されにくい場合があります。

扁平足の原因について

原因はさまざまですが、以下のような要因が挙げられます。

  • 生まれつきの骨格や筋力の特徴
  • 長時間の立ち仕事や歩行による疲労
  • 体重の増加
  • 加齢や運動不足による筋力低下
  • 不適切な靴の使用

これらの要素が複合的に影響し、アーチが崩れてしまうことがあります。

痛みが出る場所について

扁平足による痛みは、足裏の中央やかかと周辺、内くるぶしの下あたりに出ることが多いです。

また、アーチの崩れにより足首や膝、腰にまで負担が広がり、疲れやすさや重だるさ、関節痛として現れることもあります。

大人の扁平足の治し方

大人の扁平足は、基本的にアーチ構造の再形成は難しいとされますが、痛みの軽減や機能改善は可能です。

適切な靴選びやインソールの使用、足裏やふくらはぎの筋力強化、ストレッチが効果的です。

重度の場合には整形外科での専門的な治療や装具療法、手術が検討されることもあります。

子どもの扁平足の治し方

子どもの場合、成長とともに自然に改善することが多いですが、歩き方がおかしい、痛みがある、疲れやすいといった症状がある場合は、早めの対応が重要です。

足に合った靴を選び、必要に応じて医療用インソールを使ったり、遊び感覚でできるバランス運動や足指のトレーニングを取り入れたりするのが有効です。

扁平足とインソールの活用

扁平足の症状緩和には、インソール(足底板)の使用が有効です。

足のアーチをサポートすることで、足裏の負担を軽減し、姿勢や歩行の改善につながります。

市販品で合わない場合は、整形外科や義肢装具士によるオーダーメイドのインソールを検討するとよいでしょう。

足の疲れや痛みを感じたら、まずは足元を見直すことが第一歩です。

症状が続く場合は早めに整形外科を受診し、適切な対処をすることが大切です。